最近、海外の銀行やマスターカードがステラネットワークに注目している、というニュースをよく見かけます。
「これはすごいことになっているのでは」と思い、久しぶりにXLMの価格チャートを開いてみました。
短期のグラフを見た瞬間は、「おお、めっちゃ動いてる!」と思いました。
ただ、グラフの形だけを見ていて、実際の価格そのものはまだ確認していませんでした。
気になって価格を見てみると、拍子抜けしました。

あれ?1円も動いていない?
念のため長期のグラフに切り替えてみましたが、結果は同じでした。
Xで騒がれているほどの変化は、どこにも見当たりませんでした。
「これだけ注目されているのに、どうして?」
そんな疑問から、価格が動かない理由を調べてみることにしました。
- ステラルーメンの値動きが「地味」に見える理由がわかる
- ネットワークの普及と価格が比例しない仕組みがわかる
- 値動きが少ないことを、長期保有の安心材料として考えられるようになる
ステラルーメンは「値上がり目的」の設計になっていない

調べて分かったのは、「ステラルーメン(XLM)」は、ビットコインのような投資対象というより、「ステラネットワーク」という決済の仕組みを動かすための、手数料支払い用の暗号資産として設計されているという点です。
海外の分析でも、XLMは投機対象というより「実用トークン(ユーティリティトークン)」として見られている、という指摘がありました。
「実用トークン」とは、値上がりを目的に作られたものではなく、何かの仕組みを動かすための「道具」として使われる暗号資産のことです。
たとえるなら、遊園地の中だけで使える「メダル」のようなものです。メダルがたくさん使われても、メダル自体の値段が上がるわけではありません。
遊園地が混雑していても、メダル1枚の価値は変わらない。それと同じことが、ステラネットワークと暗号資産ステラルーメンの間でも起きていると考えると、分かりやすいかもしれません。
なぜネットワークが伸びても、価格に反映されないのか

ステラネットワークの最大の強みは、「送金手数料がとても安いこと」です。
手数料は1件あたり0.00001XLM程度と、ごくわずかです。
ここに、価格が伸びない理由が隠れています。
高速道路の通行料が1円だとしたら、どうでしょうか。
利用する側はとても嬉しいはずです。
でも、高速道路を管理している側からすると、少し複雑な気持ちになると思います。
どれだけ車の台数(取引量)が増えても、集まるお金(XLMの需要)はわずかにしか増えないからです。
投資する側としては、「せめて少しくらい料金(価格)が上がってほしい」と思う気持ちもあります。
でも、料金を上げてしまうと、今度は利用者が離れていってしまいます。
安いからこそ、銀行や決済会社に選ばれ続けている。この仕組み自体が、価格が上がりにくい理由になっているのです。
ここに、ちょっとした矛盾があります。

利用者を増やしたいなら、手数料は安いままの方がいいはずです。
でも、保有している側としては、価格が上がってほしいという気持ちもあります。
ステラネットワークの手数料は、「1回の送金につき0.00001XLM」という枚数で決まっており、このルール自体は変わりません。
ただ、XLM1枚の値段が変われば、その枚数の実質的な金額は変わってしまいます。
たとえばXLMが1枚30円なら、手数料は0.0003円ほどで、ほぼタダに感じられます。
もしXLMが1枚3,000円になったとしたら、手数料は0.03円ほどになります。
枚数のルールは何も変わっていないのに、XLM自体の値段が上がった分だけ、手数料の実質的な金額も比例して高くなってしまうのです。
利用者からすると、それは「安さが薄れた」と感じる原因にもなりかねません。
つまり、「ネットワークの普及」と「トークンの値上がり」は、必ずしも同じ方向を向いていないのです。
実際の数字で見るとこうなる
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 過去最高値 | 約0.88ドル(2018年、暗号資産全体が高騰していた時期) |
| 現在の価格(2026年9月時点) | 約0.20ドル台 |
| 直近1か月の平均変動率 | 約4.35% |
もし過去最高値の時にXLMを100万円分持っていたとしたら、今は約23万円分まで減っている計算になります。
ただし過去最高値は、暗号資産全体がバブルのように高騰していた時期のものなので、そのまま「本来の適正価格」として比べるのは、少し無理があるとも思います。
当時は、ビットコインをはじめ、ほとんどの暗号資産が今では考えられないような値段まで値上がりしていました。当時の熱狂の一部として、XLMの価格も押し上げられていた側面があります。
2026年9月16日には、アメリカの暗号資産に関する法案が否決されたことをきっかけに、約10%値下がりする場面もありました。こうした特定のニュースに反応する場面はあるものの、普段の値動き自体は、思っていたより落ち着いています。
直近1か月の平均変動率が4.35%というのは、暗号資産全体で見ても、特別高い数字ではありません。「ニュースは大きいのに、値動きは地味」というギャップは、数字で見ても裏付けられていました。
ステラルーメン(XLM)が銀行に使われているのに、なぜ価格が上がらないのかのまとめ
正直なところ、投資としての派手さを求めるなら、物足りなく感じる人もいると思います。
ただ、わたしが保有している暗号資産の中で、ステラルーメンは一番多い割合を占めています。
ビットコインのように投資的な値動きの激しさが少ない暗号資産だからこそ、大きく損をする場面もあまりなく、長期的に持ち続けやすいと感じています。
値上がりを期待して一喜一憂するより、ネットワークがどう使われているかを気長に見守る。そんな付き合い方も、ステラルーメンには向いているのではないかと思います。
わたしは「GMOコイン」でXLMを購入し、「LOBSTRウォレット」で管理しています。値動きの派手さを求めるのではなく、ステラネットワークの普及自体を、気長に見守りたい方には、合った選び方だと思います。
GMOコインごきげんよう。

コメント