「戦略編」に続き、今回はいよいよ「実践編」。
前回は、『高額なビットコインの手数料を、ステラルーメン(XLM)で回避する』という賢い戦略を紹介しました。
今回は、その知識をご自身の確かなスキルに変えるための、大切なステップです。
この記事では、その戦略を現実のものとするための具体的な手順を、豊富な画像と共に一つ一つ丁寧に紹介します。
すべての手順を終える頃には、もう手数料に悩まされることなく、自信を持って暗号資産を送金できるようになっているはずです。
さあ、一緒に着実に進んでいきましょう。
- 国内取引所へ日本円を入金し、手数料の安い「ステラルーメン(XLM)」を準備するまでの全手順
- 高額な手数料を回避し、XLMを目的のウォレットへ「ほぼゼロ円」で高速送金する具体的な操作方法
- 目的地に着いたXLMを、最終目的である「ビットコイン(BTC)」または「yBitcoin(yBTC)」に交換(スワップ)するまでの一連の流れ
【全画像付き】もう迷わない!ビットコイン手数料節約・完全手順

それでは、ここからが本番です。画像をふんだんに使って、誰でもできるように手数料を節約する手順を、一つ一つ丁寧に紹介していきます。
準備するものリスト:この3つがあれば完璧!
- 国内の暗号資産取引所の口座(GMOコインやコインチェックなど、XLMの送金手数料が無料の場所を推奨します)
- 送金先の取引所やウォレットの口座
- スマートフォンまたはパソコン
【重要】送金用のステラルーメンは「手数料が無料」の取引所で用意する
暗号資産ビットコインを、例えばコインチェックやビットフライヤーから送金しようとして、表示された手数料に驚いたことはありませんか?
下手をすると数千円もかかってしまい、送るのをためらってしまいますよね。
ご安心ください。その取引所内で、一度ビットコインを売って日本円に戻し、その日本円ですぐにステラルーメン(XLM)を買い直すという一手間を加えるだけで、高額な送金手数料を回避できるのです。
送金手数料を劇的に安くしてくれるのが、暗号資産ステラルーメン(XLM)です。
ステラルーメンは送金に特化しているため、多くの取引所で送金手数料が格安、あるいは無料に設定されています。これを使わない手はありません。
そして、もし「これから暗号資産を始める」という方なら、ビットコインもステラルーメンも送金手数料が無料のGMOコインは、まさに最強の選択肢。
この記事では、そのGMOコインをつかって、暗号資産ステラルーメンを準備するための「日本円の入金」から手順を追って、画像付きで詳しく紹介します。
【ここで、ちょっと待って!ワンポイントアドバイス!】
ここで、勘の良いあなたはこう思われたかもしれません。
「GMOコインはビットコインの送金も無料なんでしょう?だったら、GMOコインでビットコインを買って送れば、それで解決じゃないの?」と。
その通りです。
手数料だけで言えば、GMOコインの口座に日本円を入金し、そこでビットコインを買って送金するのが、非常に賢い選択肢の一つです。
では、なぜこの記事で暗号資産ステラルーメン(XLM)に換金してから送金するのか?
理由は、手数料だけではない「スピード」と「安全性」にあります。
暗号資産を送金したことがある方なら、きっとご経験があるはず。送金したのになかなか着金しない、あの嫌な時間を・・・
ビットコインの送金は、時に数十分から長い時では数時間かかることもあり、その間ずっと不安な気持ちで待つことになります。
さらに、「安全のために、まず少額を送って試したい」と思っても、送るたびに数千円の手数料がかかるビットコインでは、分割送金は現実的ではありませんわよね。
その点、わずか数秒で着金し、手数料もほぼゼロのステラルーメンなら、その両方の問題を解決できます。
- 送金スピード: 一刻も早く届けたい場面でも、数秒で着金するので安心です。
- 送金の安全性: 手数料を気にせず、まず1XLMだけ送ってテストし、着金を確認してから残りを送る、という最も安全な手順が気軽に実行できますの。
この記事では、「スピード」と、テスト送金がしやすいという「安全性」を重視し、暗号資産ステラルーメンを使った迂回ルートを紹介します。
パート1:GMOコインに日本円を入金する
まず最初に、GMOコインのあなたの口座に日本円を入金します。
まだ、GMOコインの口座を開設していない方は下のリンクから作成することができます。
GMOコイン
入金方法は「即時入金」と「振込入金」がありますが、手数料が無料で、すぐに反映される「即時入金」が圧倒的におすすめ。
【最重要】即時入金で注意すべき「7日間送金ロック」(購入した暗号資産をすぐに送金できない)
※ただし、「即時入金」には一つだけ、非常に重要な注意点があります。
利用する銀行によっては、入金した資金で購入した暗号資産が7日間、外部に送金できなくなるというルールがあるのです。
今回の目的は「暗号資産ステラルーメンを買ってすぐに送る」ことですので、この制限は絶対に避けなければなりません。
以下の銀行を使えば、この制限を回避できます。
- GMOあおぞらネット銀行
- 楽天銀行
- 住信SBIネット銀行
- PayPay銀行
- ゆうちょ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
今回は、すぐにGMOコインに送金することができる「住信SBIネット銀行」を例に、入金手順を紹介します。
【図解】推奨銀行からの即時入金手順
まず、GMOコインのアプリを開きます。

1. ホーム画面右下の「入出金/振替」をタップします。
2. 入金したい銀行、今回は「住信SBIネット銀行」をタップします。

1. 入金額を入力し、「入金手続きをはじめる」をタップします。
2. 住信SBIネット銀行のサイトに移動するので、あなたの口座支店名を選択。

- 住信SBIネット銀行のあなたの口座のユーザーネームとパスワードでログインします。
- GMOコインに入金する日本円の金額を入力。

- 画面の指示に従い、「スマート認証NEO」で承認作業を行います。

- 住信SBIネット銀行に表示される承認番号を確認
- 出金口座、依頼人と承認番号を入力後承認

これで入金は完了。とても簡単ですね!
パート2:手数料をもらってステラルーメンを購入する
日本円の準備ができましたので、GMOコインで暗号資産ステラルーメン(XLM)を購入。
ここでは、手数料を安く抑えるため、暗号資産取引所内の「取引所」を利用した購入方法を画像付きで詳しく紹介します。
暗号資産を購入できる場所、暗号資産取引所内には「販売所」と「取引所」の2種類があります。
暗号資産取引所にある販売所と取引所の違い
- 販売所: 暗号資産取引所が決めた価格で、即購入できます。少し割高でも今すぐ欲しい方向けです。
- 取引所: 買いたい人と売りたい人が希望の価格を提示し、価格が一致した時に取引が成立します。少しでも安く買いたい方向けです。
今回は手数料を節約、さらには手数料をもらうため、「取引所」を利用します。
手数料をもらえる「メイカー取引」とは?
取引所での注文方法には「テイカー注文」と「メイカー注文」があります。
2つの注文方法についてカンタンな例えを使って紹介していきます。
GMOコイン取引所を「回転寿司屋さん」に、そして取引所の「板」を「回転レーン」とします。
- 取引所 = 回転寿司屋さんの店長さん
- 板(オーダーブック) = お寿司が回る回転レーン
- あなた = お客さん
〇テイカー注文: レーンを回っているお寿司を取って食べる(すでにある注文で取引する)。
あなたは欲しいお寿司を待たずに、すぐに食べることができました。
その代わり、レーン上のお寿司は一皿減りました。つまり、あなたはレーンにあるお寿司(流動性)を消費した側です。
「すぐに食べられる」という便利なサービスの対価として、お店に正規の料金(テイカー手数料)を支払います
〇メイカー注文: レーンにないお寿司を注文する(まだない価格で注文を出す)。
たとえば、あなたが「中トロ」を注文したとしましょう。
板前さんは注文された「中トロ」を握ると、あなたの席に直接持ってくるのではなく、まず回転レーンに乗せます。そして、そのお寿司があなたの席の前に流れてきます。
この時、何が起きたでしょう?
あなたは「中トロ」という、今までレーンになかった新しい選択肢を、自らの注文によってレーンに生み出したのです。
ほんの一瞬でも、あなたの注文のおかげで、回転レーンは以前より活気づき、品揃えが豊かになりました。
お店の店長さん(取引所)は、これを見てこう思います。
「このお客さんは、ただお寿司を食べるだけでなく、お店の回転レーン(板)を豊かにして、他のお客さんへのアピールにも貢献してくれた。素晴らしいお客さんだ!」と。
レーンを流れている「中トロ」を見て「私も中トロ頼もうかしら?」となるかもしれません。
そして、店長さんは、お店を盛り上げてくれた感謝のしるしとして、あなたに「ありがとう」のキャッシュバック(メイカー報酬)をくれるのですわ。
ホントに回転ずしのお店にこのサービスがあったら面白いでしょうね。
GMOコインでは、このメイカー注文だけを簡単に行うための「Post-Only」という便利な機能がありますので、これを使っていきます。
【図解】GMOコインでXLMを購入する手順
まず、パソコンでGMOコインの画面を開きます。

- GMOコインのトップ画面で、取引所「現物取引」をクリックします。

- 暗号資産の銘柄選択で、ビットコイン(BTC)から変更します。

- ステラルーメン(XLM)を選択します。

取引の指示を入力します。
- 「指値」を選択
- 売買区分は「買」を選択
- 注文タイプで「Post-Only」にチェックを入れます ← ここが重要!!
- 注文レート(買いたい価格)と取引数量(買いたい量)を入力します
- 「確認画面へ」をクリック

- これで注文が板に乗り、同じ価格で売りたい人が現れると取引が成立します。

取引が成立すると、このようにメイカー注文として手数料を受け取ることができます。今回は1円の手数料をGMOコインからもらうことができました。
これで、まずは手数料を節約しながらステラルーメン(XLM)の準備ができました。
STEP2:目的地ウォレットへ、超高速・激安でXLMを送金する
いよいよ、購入した暗号資産ステラルーメン(XLM)を、実際に送金してみましょう。
今回はステラルーメン専用の個人ウォレット、ロブスターウォレットに送金してみます。
ロブスターウォレットをまだもっていない方は下の記事で作り方を紹介していますのでよんでみてくださいね。
初めての送金は、少し緊張しますよね。
ですが、ここが一番の腕の見せ所。
ビットコインでは数千円かかっていた送金が、ステラルーメンを使い、このロブスターウォレットへ送ることで、僅かな手数料であっという間に完了する。
その感動的な瞬間を、これからご一緒に体験して頂きます。
さあ、参りましょう。
【図解】GMOコインからステラルーメンロブスターウォレットに送金する手順
送金は、大きく分けて3つのステップで行います。
- 送金先(ロブスターウォレット)のアドレスを確認する
- 送金元(GMOコイン)に、送金先のアドレスを登録する(トラベルルール対応)
- 登録したアドレス宛に送金を実行する
1. ロブスターウォレットの預け入れアドレスを見つけよう!

- ロブスターウォレットトップ画面の「Receive」をタップ
- 表示されたアドレスが預け入れアドレスです。ロブスターウォレットはメモ不要です。(入力箇所は空欄でOK)コピーしておきましょう。
トラベルルール送付先を登録、ロブスターウォレットを宛先に追加しましょう!
2,国内取引所でのトラベルルールの作成方法
トラベルルールは、国内暗号資産取引所から暗号資産を送金する時に、どこに送金するかの登録が必要です。

- GMOコイン取引所のHome画面から「預入/送付」をタップ
- ロブスターウォレットに送金する「ステラルーメン」をタップ
- 「宛先リスト」をタップ

- 「新しい宛先を追加する」をタップ
- 「GMOコイン以外」をタップ
- 「プライベートウォレット」をタップ

- 「本人様」をタップ
- あなたの個人情報を確認
- まちがいがなければ、「宛先情報の登録画面へ」をタップ

- 宛先名称(ニックネーム)を入力(どんな名称でもOK)
- 先程コピーしたロブスターウォレットのアドレスを「ステラルーメンアドレス」に貼り付けます

- 登録事項を確認しながら下にスクロール
- チェック事項をタップ
- 「登録する」をタップ

- メールアプリを開き、GMOコインからのメールを開く
- リンクをタップする

- 「認証を完了する」をタップすれば、トラベルルールの登録は完了です。
3. 登録したトラベルルールを使って、GMOコインからロブスターウォレットに送金してみましょう。

- GMOコインのトップ画面「預入/送付」をタップ
- 暗号資産ステラルーメンをタップ
- 「送付」をタップ

- 先程登録した宛先をタップ
- 内容を確認して「次へ」をタップ

- ロブスターウォレットに送金額を入力
- 送付目的をタップ「暗号資産の保管」を選択
- 2段階認証コードを入力
- 項目にチェックを入れて「確認画面へ」をタップ

数分後、ロブスターウォレットに着金が確認できれば、無事に送金完了です!
【目的地別】いよいよ最終ステップ!ステラルーメンをビットコイン資産へ交換する

無事に暗号資産ステラルーメンが目的地に到着したら、いよいよ最終交換です。
ここで、あなたの目的が「本物のビットコイン(BTC)が欲しい」なのか、ステラネットワークで利用することで、「ビットコインに連動し、利回りも生む資産(yBTC)が欲しい」なのかによって、操作が少し変わります。
ルートA:本物のビットコイン(BTC)が欲しい場合(目的地:海外取引所など)
もし、あなたが他のウォレットへ送金できる「本物のビットコイン」を求めているのでしたら、目的地はBybitなどの海外取引所になります。
暗号資産取引所の「交換(トレード)」機能を使って、送金した暗号資産ステラルーメンをビットコインに交換します。
送金する時はステラルーメン、保管する時にはビットコイン。
これで、目的だったビットコインを、ほぼ手数料ゼロで手に入れることができましたわね!
詳細な手順はこちらの専門記事で紹介していますので読んでみてくださいね。
ルートB:利回り付きのyBTCが欲しい場合(目的地:ロブスターウォレット)
もし、あなたがロブスターウォレット内で保管し、年利2.5%の利益も得られる「yBitcoin(yBTC)」で良いのでしたら、操作はもっと簡単です。
ロブスターウォレット内の「スワップ」機能を選ぶだけで、一瞬にしてステラルーメンをyBTCに交換できます。
yBTC(yビットコイン)は、特定の資産と価値が連動しているペグコインです。
ビットコインの価格に連動するように設計された、いわばビットコインの引換券のような暗号資産。
最近話題のJPYC(日本円にペグされたコイン)の様に特定の資産と価値が連動する暗号資産です。
【実践編】ビットコイン手数料節約術|もう迷わない、全手順を図解で徹底解説のまとめ
お疲れ様でした、読者の皆様。これにて、手数料節約術・実践編の全手順は完了ですわ。
国内取引所への入金、手数料をもらう「メイカー取引」でのステラルーメン(XLM)購入、そして目的のウォレットへの高速送金と最終的な交換方法。
一つ一つのステップを、ご自身の力で乗り越えられたあなたは、もう、ただ言われるがままに高い手数料を支払う初心者ではありません。
ビットコイン送金に潜む「罠」を見抜き、自らの知識でそれを華麗に回避する「賢者のルート」を、完全にマスターされました。
この経験は、あなたの暗号資産における旅路で、今後末永くあなたを守り、より多くのチャンスを掴むための、強力な翼となることでしょう。
◯ 今回あなたがマスターしたこと
- 手数料が無料の取引所を選び、日本円をスムーズに入金する方法
- 「メイカー取引」を使い、手数料を払い戻してもらいながら暗号資産を購入する技術
- ステラルーメン(XLM)を使い、ほぼゼロの手数料で安全・高速に送金する手順
- 送金先でXLMを目的のビットコイン資産(BTC/yBTC)に交換する最終工程
この知識を武器に、これからも安全で、賢い暗号資産ライフを!
ここまで読んでくれてありがとうございました。
ではでは ごきげんよ〜
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