
マジでそんなことあるの?
ええ、本当にあるんです。
ある朝、目が覚めたら、コツコツ貯めていたはずの暗号資産が、1円残らず消えていました。
これは、遠いどこかのニュース記事ではありません。便利だと信じて使っていた「ウォレット」が原因で、私の資産がゼロになった日の、悪夢のような実体験です。
あなたは「自分だけは大丈夫」だと思っていませんか?
ほんの数ヶ月前まで、私も心の底からそう信じていました。
ただ価格の上下を眺めるだけの暗号資産投資に、ほんの少し物足りなさを感じていただけの、ごく普通の投資家だった、あの日までは・・・。
【第1章:二つの財布(ウォレット)】

ただビットコインを貯めていくビットコイン積立に物足りなさを感じていた私は、もっと積極的に暗号資産と関わる方法を探し始めました。
そして、「トラストウォレット」と「ロブスターウォレット」という、二つの異なる世界の個人暗号資産ウォレットを作ることになります。
一つは、購入したビットコインを取引所以外で安全に保管したい、という思いから探し出した個人ウォレットの「トラストウォレット」。
これを選んだ最大の理由は、世界最大級の暗号資産取引所であるバイナンスの公式ウォレットであり、ビットコインをはじめ多くの暗号資産に対応した「マルチウォレット」であったことです。
その大手取引所の公式という安心感と、様々な通貨を一つで管理できる利便性が、当時の私には非常に魅力的に映りました。
そして、このウォレットが、当時はじめようとしていた「歩いて稼ぐ」海外のアプリ報酬(暗号資産BNB)を受け取るためにも使えると知り、まさに一石二鳥でした。
もう一つは、ロブスターウォレット。
「暗号資産そのものを、もっと深く触ってみたい」という好奇心から自分自身が触ることができる面白そうなウォレットをさがしていました。
もともと元手が少なかった私には暗号資産の本体の金額はお手頃、送金手数料も安い暗号資産ステラルーメン(XLM)が好都合な暗号資産でした。
そして、そのステラルーメン(XLM)を扱うための専用ウォレットとして見つけたのが、「ロブスターウォレット」でした。
しかし、ロブスターウォレットは、トラストウォレットほど情報が多くなく、最初の設定からして少しクセがありました。
ウォレットを有効化するために少量の暗号資産(XLM)が必要だったり、セキュリティを高めるために「マルチシグ」という、聞き慣れない設定があったり…。正直、「少しややこしいな」と感じたのが第一印象でした。
こうして私は、「手軽な人気ウォレットのトラストウォレット」と「少し複雑な玄人向けウォレットのロブスターウォレット」、二つの財布を同時に使い始めたのです。
【第2章:それぞれのウォレットでの日々の楽しみ方】

二つの財布を手に入れた私の日々は、対照的な二つの「楽しさ」がありました。
トラストウォレットと接続した「歩いて稼ぐ」アプリのおかげで、毎日の通勤や散歩が、ちょっとしたお小遣い稼ぎに変わりました。
日によって報酬のレートが変動するので、「今日はいくらもらえるのかな?」とアプリを開くのが、楽しみでした。
自分の足で稼いだ暗号資産BNBが、ウォレットにチャリンと貯まっていく。
その感覚が、単純に嬉しかったのを思い出します。
一方、ロブスターウォレットは、まるで「資産育成ゲーム」のような楽しさに満ちていました。
日本円で1,000円程度のステラルーメン(XLM)をロブスターウォレット内に保有しているだけで、当時は頻繁に行われていたエアドロップによって、色々な、見知らぬ草コインがウォレットに勝手に大量に届くのです。
最初は「なんだこの大量の暗号資産は?」と思っていたこれらのトークンも、調べてみるとロブスターウォレット内蔵の「スワップ(交換)」機能を使えば、価値のあるAQUAトークンに換えられる事がわかったのです。
この発見は、まさにゲームでした。無価値だと思っていた大量のゴミが、自分の手で、価値あるAQUAトークンという「資産」に変わっていく。
チリのように散らばったトークンを一つの資産に集約させていく操作が、なんだかとても楽しく、気づけば毎日ウォレットを覗いては残高を眺めてニヤニヤしていました。
さらに、この「ゲーム」は私に新しい知識まで与えてくれました。
ウォレットをいじっているうちに、ロブスターウォレット内に表示される「yXLM」や「yBTC」といった不思議なトークンの存在に気づいたのです。

なんだこれ?暗号資産ステラルーメンでビットコイン?
これらのトークンは、ロブスターウォレット内で簡単に手に入れることができ、調べてみると、それぞれ「ステラルーメン」や「ビットコイン」と同じ価値を持つトークンでした。

なるほど!ビットコインそのものを持たなくても、ステラネットワーク上でビットコインの価値を保有できるのか!
ビットコインの高額な手数料に悩まされることなく、様々な資産価値に触れることができるという、目から鱗の体験でした。
ロブスターウォレットは、私にとって最高の「勉強の場」にもなったのです。
努力で増やす暗号資産BNBと、ゲームのように育て、学びながら増やすAQUAトークンやその他の暗号資産。
この時点では、どちらの楽しさも、私にとっては等しく価値のあるものでした。
まさか、この二つの財布の選択が、後の私の資産を天国と地獄に真っ二つに分けることになるとは、この時の私は夢にも思っていませんでした。
【第3章:ある日突然、ウォレットの資産が空っぽになった日 】

その異変は、当時私がメインで使っていた海外運営の「歩いて稼ぐ」アプリのトークン価値が、少しずつ下降し始めた頃から始まっていました。
X(旧Twitter)では「報酬が支払われない」といったユーザーの投稿を見かけるようになり、事実、以前のようにサクッと報酬が入金されることはなくなり、支払いが滞る日が増えていました。
「歩いて稼ぐ」アプリが発行するトークンの価格も底を打っている状態でした。
「そろそろ、このアプリも辞め時かもしれないな…」
そんなことを考えていた矢先のことでした。
その日も、私は滞っている報酬の確認のため、盾のマーク(トラストウォレット)を開きました。
タイミングよく暗号資産BNBの価値が上がり始めていたので、「もし入金されていたら、まとめて別のウォレットに移動させよう」と、そんな皮算用をしながら。
しかし、そこに表示されていたのは、見慣れた残高ではありませんでした。
まるでハッカーからのあざ笑のように、日本円にして、わずか1.8円だけを残し、私の暗号資産BNBはすべて抜き取られていたのです。
一瞬、意味が分かりませんでした。
何かの表示エラーかと思いました。
何度もページを更新し、アプリを再起動しましたが、その無慈悲な数字は変わることはありません。
毎日毎日、自分の足で歩いて貯めた、あの暗号資産BNBが、事実上すべて消え去っていました 。

被害総額、日本円で十数万円。もし手元にあれば、ちょっとした小旅行はできる金額でした。
血の気が引いていくのが分かりました。頭に浮かんだのは、もう一つの財布、ロブスターウォレットのことです。

まさか、ロブスターウォレットもか?
ゲームのように楽しみ、少しずつ育てていた、あの奇妙で幸運なウォレット。
震える手で、私はロブスターウォレットを開きました。
もう何も残っていないかもしれない、という恐怖と共に。
そこには、昨日と変わらない。ちゃんと数字が表示されたウォレットがありました。
AQUAトークンも、yBTCも、コツコツ貯めた他のトークンたちも、すべてが普通に表示されました。
その当たり前のはずの光景が、ほんとにうれしかったことを覚えています。
片方はゼロになり、片方は通常運転。
天国と地獄を分けた「決定的な違い」が何だったのか、私はこの時、ようやく知ることになります。
【第4章:なぜロブスターウォレットだけが助かったのかを検証してみた】

ほっとしたのも束の間、すぐに新たな疑問が湧いてきました。

なぜ、トラストウォレットだけが被害にあったのか?
そして、ロブスターウォレットとの違いは、一体何だったのか?
私はすぐさま、トラストウォレットの取引履歴を調査しました。
私の資産は、まず追跡を困難にするためか、複数の個人ウォレットをたらい回しにされた挙句、最終的に海外分散型取引所(DeFi)へと送金されていたのです。
当然ながら、私はリカバリーフレーズの管理には細心の注意を払っていました。
誰かに見せたり、デジタルで保存したりといった初歩的なミスは犯していません。

リカバリーフレーズは漏れていない。なのになぜ?
そう考えた時、ふと気づきました。
もしかして、原因は私ではなく、毎日使っていた「歩いて稼ぐ」アプリの方にあるのではないか、と。
おそらく、アプリの運営元が、資金不足か何かでセキュリティが手薄になっていた。
攻撃者はアプリそのものを標的にし、私が許可していたアプリとトラストウォレットの「接続」を悪用して、資産を抜き取ったと推測しました。
そう考えると他の利用者も同じことになっているかもしれません。恐ろしいことですよね。
分散型金融は、足がつきにくいので、資金洗浄によく使われるなんて話を聞いていました。
今、私の目の前にあるこの取引履歴こそが、その「資金洗浄」の現場そのものでした。
自分の資産が、リアルタイムで洗浄されていく。
映画の世界の出来事がまさに起こっていました。
では、なぜロブスターウォレットは無事だったのか。
それは、初期設定の時に「ややこしい、めんどくさい」と感じた、あの「ひと手間」のおかげでした。
ロブスターウォレットは、送金時に別の認証アプリ『Lobstr Vault』の署名を必須とする「マルチシグ(複数署名)」設定を有効にしていました。
つまり、たとえ攻撃者がアプリを経由してロブスターウォレットに侵入できたとしても、金庫の「第二の鍵」である、全く別のアプリからの承認がなければ、資産を1円たりとも動かすことはできなかったのです。
この体験から私が学んだ真実は、たった一つです。
この体験で、私は学びました。セキュリティは、「ちょっと面倒だな」と感じるくらいが丁度いいんだ、と。
あの時「ややこしい」と感じたひと手間こそが、私の資産を守り抜いた、最強の城壁だったのです。
【第5章:私が選ぶ、たった一つの財布】

この記事を書いている今も、暗号資産BNBの価格がまた急騰している、というニュースが飛び込んできました。
私が、あの日にすべてを盗まれてしまった、あの暗号資産BNBです。正直、悔しいです。
もし、あのまま持っていれば今頃はと考えてしまいます。
あの日、私の資産は綺麗に半分になりました。トラストウォレットに入れていたBNBはすべて消え、ロブスターウォレットのステラルーメン(XLM)だけが、無事に生き残ったのです。
この現実は、私に一つの、そして極めてシンプルな結論をもたらしました。
暗号資産の世界で、何よりも優先すべきは「手軽さ」や「楽しさ」ではない。ただ一つ、「失わないこと」である、と。
トラストウォレットと連携した「歩いて稼ぐ」アプリで資産が増える体験は、確かに楽しいものでした。
しかし、この楽しい体験には、大きな「落とし穴」があったのです。
アプリの運営会社が資金難だったせいで、セキュリティがとても甘くなっていた、ということでした。
一方、ロブスターウォレットの「ややこしさ」は、私の資産を守る最強の盾となりました。
あの「作成の面倒さ」が、私を絶望から救ってくれたのです。
この体験を経て、もし今、過去の私と同じように「暗号資産を触ってみたいけれど、怖い」と感じている初心者に、私がたった一つの暗号資産の個人ウォレットを勧めるとするならば、答えは決まっています。
私は、ロブスターウォレットを選択します。
なぜなら、この財布は「面倒」という名の愛情で、あなたの大切な資産を守ってくれるからです。
【第6章:未来の自分が感謝する暗号資産取引所】

ロブスターウォレットを有効化し、使い始めるためには、まず少量の暗号資産ステラルーメン(XLM)を手に入れる必要があります。

では、どこで暗号資産ステラルーメン(XLM)を買うか?
多くの初心者が引っかかる「トラップ」について紹介します。
それは、「どの暗号資産取引所も、大して変わらないだろう」という思い込みです。
例えば、国内で人気の他の暗号資産取引所を使ったとします。
暗号資産ステラルーメン(XLM)の購入は問題なくできるでしょう。
しかし、数ヶ月後、あなたが口座開設キャンペーンなどで手に入れたビットコインを、外部のウォレット(例えば、別の取引所や個人のウォレットなど)に移そうと思った時のことを想像してみてください。
その時、あなたは衝撃的な事実を知ることになります。
いざ送金しようとすると、画面に表示されたのは、0.0004 BTC(現在のレートで約2,000円)といった、にわかには信じがたい手数料の額。キャンペーン等でもらったビットコインの額によっては、手数料の方が高くなり、送金すらできない、という笑うに笑えない状況になるわけです。
この未来の絶望を回避し、将来のあなたが必ず「あの時、正しい選択をした」と感謝する、最も賢い選択が重要になります。
では、どうすればこの「未来の絶望」を回避できるのか。
そんな時、私が偶然めぐり合ったのが、国内暗号資産取引所の「GMOコイン」でした。
最初は、他の多くの取引所と同じだろうと、さして期待もしていませんでした。しかし、そのサービス内容を調べて、私は自分の目を疑います。

あれ? 暗号資産の送金手数料が、無料?
手数料が比較的安いとされる海外の取引所でさえ、当然のように請求される送金手数料が、無料だったのです。
しかも、それは暗号資産ステラルーメン(XLM)に限りません。あの高額な手数料に頭を悩ませていたビットコインでさえも、送金手数料は無料。

でも、本当にセキュリティを考えるなら、やっぱりハードウェアウォレットが必要なんじゃないの?
確かに、それも一つの正解です。しかし、数万円もする高価なハードウェアウォレットは、始めたばかりの初心者には少しハードルが高いですよね。
それなら、まずはロブスターウォレットで資産を管理してみてはいかがでしょう。
ロブスターウォレットはステラネットワーク上の資産しか保管できません。しかし、無料でありながら、マルチシグによって高いセキュリティを確保し、さらには資産を「運用」して増やす楽しみまであります。
ちょっと真剣に考えてみてください。ただ保管するだけの高価なハードウェアウォレットと、どちらが今のあなたにとって損をしない方法でしょうか?
あなたの暗号資産をはじめる楽しみが、後悔にならないように。
そのための最初の選択肢として、送金手数料が無料のGMOコインを、私はお勧めします。
暗号資産を始めたばかりの、あの頃の自分に教えてあげたい。心からそう思います。
↓下のリンクから口座開設をすることができますよ。
GMOコインではでは
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ごきげんよ。
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