マルチシグとはどんなセキュリティなのかを知りたい。
暗号資産の普及に伴い、資産を安全に管理するためのセキュリティ対策がますます重要視されています。
複数の暗号鍵で取引を承認する「マルチシグ(マルチシグネチャ)」は、不正アクセスやハッキングリスクを軽減する有効な手段として注目されています。
マルチシグの仕組みや役割、LOBSTR Vaultのような具体的な活用例、さらにそのデメリットについて紹介します。
マルチシグネチャとはどんなセキュリティなのかを紹介!
マルチシグ(マルチシグネチャ)は作成した全部の秘密鍵をつかわないで、設定時に決めた個数の秘密鍵で解除できるセキュリティです。
もし、秘密鍵の一つが漏洩してしまっても1つの秘密鍵だけでは解除することができないので、安全性と透明性を高めることができるセキュリティ技術です。
マルチシグは個人から企業まで広い用途で利用されていて、不正アクセスや誤送信のリスクの軽減に役立っています。
個人でマルチシグを使って資産を管理
たとえば、マルチシグ設定を「2 – of – 3」とすると、3つの暗号鍵のうち2つの暗号鍵があればセキュリティ解除になります。
1つの秘密鍵を紛失や漏洩してしまったとしても、1つの秘密鍵でセキュリティを解除することはできないので、他の鍵で資産をまもることができます。
企業としてマルチシグを利用して資産を管理
マルチシグは企業のような複数の担当者が資産を安全に保管するために利用されています。
たとえば、マルチシグ設定を「5-of-7」にすることで、企業の7人の取締役のうち5人以上が承認しないと資金を動かせないように設定することができます。
取締役の1人だけで勝手に資金を動かすことができないため、不正や誤操作を防ぐことが可能です。
暗号資産取引所や、共同出資のクラウドファンディングでもマルチシグが大活躍!
マルチシグは暗号資産取引所での顧客資産を安全に保管するためにマルチシグ技術が採用されています。
取引所では複数の秘密鍵を分散管理して、コールドウォレット(インターネットと切り離されたオフライン)で保管されている秘密鍵もあります。
複数人で共同出資のクラウドファンディングをする時もでもマルチシグ技術は活用されます。
プロジェクトに出資を管理するために「3-of-5」のマルチシグウォレットを設定すると、5人中3人以上の同意がなければ出資金をうごかすことができなくなります。
マルチシグより、透明性と信頼性が向上し、不正な資金流用を防ぐことができます。
ロブスターヴォルトはロブスターウォレットを守るセキュリティアプリ!
ロブスターヴォルトは、ステラブロックチェーン上で暗号資産のセキュリティを強化するためにマルチシグ技術を1人でも利用することができるアプリです。
ロブスターウォレットとロブスターヴォルトを連携することによって、資産を送金する際に複数のデバイスや署名者の承認が必要になり、不正アクセスやハッキングから資産を守ることができます。
ロブスターヴォルトの5つの特徴
- マルチシグ対応している
- 複数ディバイスに対応している
- セキュリティ強化できる。
- リカバリーフレーズによるバックアップ機能
- 取引ごとに承認確認を行う。
ロブスターヴォルトはマルチシグに対応しており、取引を成立させるためには、複数の秘密鍵の承認がが必要です。
決められた複数の秘密鍵取引承認をしないと暗号資産の送金等が実行することができません。
ロブスターヴォルトアプリの初期設置は、「2-of-2」のマルチシグになっています。
秘密鍵を持っているあなたと、ロブスターヴォルトアプリの承認が必要となります。
秘密鍵を持っているあなたと、ロブスターヴォルトアプリの承認が必要となります。必要に応じで秘密鍵の個数とマルチシグの初期設定を変更する事ができます。
マルチシグでは、秘密鍵を増やすことで安全性を高めることができますが個人で秘密鍵をたくさん持つことは、秘密鍵の紛失や短時間での取引承認ができなくなるおそれもあります。
複数のディバイスから取引承認を行うことが可能です。
マルチシグの応用ですが、秘密鍵の入ったスマホを盗難等でなくしてしまった場合でも、秘密鍵一つだけでは暗号資産の送金等を行うことができません。
ロブスターヴォルトは安全性を高めるために、秘密鍵を持っているディバイスを増やしていくことが可能です。増やすことで安全性は高くなりますが、自分で管理するのは大変になってしまいますよね。
セキュリティを強化することが可能です。ロブスターヴォルトアプリにもセキュリティ機能があります。
PINコードや、スマホ等に搭載されている生体認証を設定することもできるので、不正アクセス等からアカウントを守ることができます。
追加セキュリティは取引承認等にも利用されるためにマルチシグに追加のセキュリティとして機能します。
ロブスターヴォルトは暗号資産ウォレットにも利用されているリカバリーフレーズを採用しています。
リカバリーフレーズの採用により、スマホを新しくした場合もカンタンに復元することができます。
リカバリーフレーズはウォレットのものと同じように大切に保管する必要があります。
ロブスターヴォルトは、取引ごとに承認確認を行います。
暗号資産の取引や送金時には必ず承認確認を行います。取引内容は秘密鍵を持っているディバイス等に通知されそれぞれが内容を確認して承認を行います。
ロブスターヴォルトの設定方法は下の記事で紹介していますので読んでみてください。
マルチシグにもあるデメリット
安全性の高いマルチシグですが、デメリットもあります。
- 複数の秘密鍵を保管する必要がある
- 初期設定や運用に時間がかかる
- 暗号資産によってはデータ使用量が増える
複数の秘密鍵を保管する必要があります。
たとえば、3-of-5の設定では5つの秘密鍵を保管する必要があります。
同じ場所に保管すると盗難等のリスクが高まり、別々に保管するには紛失するリスクが増えるため、管理に手間が必要となります。
マルチシグの初期設定や運用に時間がかかります。複数の秘密鍵を作成する必要があり、それぞれを異なる管理者に割り当てる必要があります。
取引承認のたびに秘密鍵を持っている人からの承認を得る必要があるので敏速な取引承認が必要な場合には不便なシステムになってしまいます。
暗号資産はシステムを利用することによって手数料が発生します。とくにビットコインなどはネットワークの混雑状況によって手数料が非常に高くなってしますことがあります。
マルチシグとは?暗号資産を守る仕組みとLOBSTR Vaultの活用法!まとめ
暗号資産のセキュリティシステム、マルチシグ(マルチシグネチャ)機能について紹介しました。
マルチシグは、複数で共同出資等のウォレットとして利用する時に非常に便利なセキュリティシステムです。
取引承認は作成された複数暗号鍵全部の取引承認が必要ではなく、作成時に決めた承認する暗号鍵の数によって取引承認をおこなうことができます。
マルチシグのデメリットは、複数の秘密鍵を別々に保管しておく必要があります。
安全にために複数のスマホにマルチシグ秘密鍵を入れておくと取引承認に、秘密鍵の入った別をスマホでも取引承認を行う必要があり、とても使いづらいシステムになってしまうこともあります。
ロブスターウォレットと連携することができるロブスターヴォルトを利用することで、アプリがマルチシグの秘密鍵を一つ保管しくれます。
あなたの秘密鍵だけを保管するだけで、マルチシグを利用することができます。
ロブスターウォレットを複数人々の共同のウォレットにするなどの時には、マルチシグアプリのロブスターヴォルトを利用して安全性の向上と取引承認に参加することができる人をふやすことができます。
今回はこのへんで
ココまで読んでいただきありがとうございます。
ではでは
ごきげんよ〜
コメント